クラシックカーだけではないミーティングの魅力:Swap & Meet in 妙高 Vol.3に参加

Swap & Meet in 妙高の風景 エンタメと文化

9月27~28日の2日間、新潟県妙高市の赤倉温泉で開催された、Swap & Meet in 妙高に手伝い&ゲストで参加してきました。今年の来場者は関係者を含め、昨年を大幅に上回る約4500人と大盛況でした(主催者発表)。

実は私の友人(大のクルマ好き)がこのイベントを主催しており、昨年Vol.1から応援をさせてもらっています。今回でこのイベントも3回目となり、回を増すごとにレベルアップをしているのがわかりました。

どのようなイベントだったのか、ざっとご報告をしたいと思います。

好天に恵まれた、標高700mの広大な会場

会場は赤倉温泉大駐車場で、収容台数800台の広大な駐車場の一部と、隣接する体育館(赤倉体育センター)です。会場までの足はクルマしかないので、すべての駐車場を使って開催しました。

通常、これだけのスペース(東京ドーム1個以上?)を準備日を入れて4日間借りるとなると、相当な費用がかかりますが、妙高市の協力もあり実現できるのだと思います。

初日は好天に恵まれ、朝から気持ちの良いスタートとなりました。8時過ぎから続々と珍しい車が会場に入場し、個々の展示車のインパクトもさることながら、オーナーさんの個性や存在感に触れるのも魅力だと思います。

翌日28日も天気に恵まれ、朝から太陽の日差しが照り付け、午後には日焼けで腕が痛くなるほどでした。主催者や車のオーナーさん、スタッフの日頃の行いが良かったのでしょう。

メイン会場の雰囲気とミニラリー

メインは何と言ってもクラシックカー、ビンテージカーの展示です。約40~50台の懐かしい&美しい車が中央に展示され、オーナーさんがクルマの隣に座り、他のオーナーさんや来場者と談笑をしていました。

ここでは一台づつ紹介はしませんが、レアな外車と国産車が一度に鑑賞できる素晴らしい機会です。今回最も古かったのは、戦前の88年前に製造されたDatsun(ほぼ一人乗り)だったと記憶しています。

個人的には、70年代のマーキュリー、70年代のセリカ、もっと古そうなファミリア、日産スカイラインやフェアレディZなど、博物館にありそうなクルマを間近に見ることができ感動しました。

ミニラリーは、展示車が会場外に出て公道を走り、30分程度で赤倉周辺の名所を巡るツアーのような趣で、タイムを競うものではありませんが、オーナーの皆さんは「景色が最高で気持ちよかった」と話していました。

オーナーさんも来場者もスタッフも顔見知りが多く、会場全体の雰囲気は和気あいあいとしており、お客さんも出展者もこの時間を楽しんでいる、というのが伝わってきました。

クルマごとに異なる個性的なエンジン音やガソリンの匂いなど、これは懐かしくも刺激的な体験でした。

その他の催しも満載・マイク眞木さんのコンサートも

その他、このイベントではコンサート、お宝オークション、キッチンカー、物販、ドッグラン、子供用の遊具など盛りだくさんです。物販は蚤の市的なお店からコレクターズアイテム、地元のお米や食材などが集まっています。

私が個人的に注目したのは、1点ものの蚤の市の商品と個性的な出店者さんたちです。凄く味があり、自作のゴジラを販売されている方もいました。

それから忘れてはいけないのは、マイク眞木さん(往年のフォーク歌手)のミニコンサートがあったことです。生ギターの弾き語りの合間のトークはとても面白かったです。

お客さんとのコミュニケーションも巧みで、会場が一体となり手拍子をしながら、マイクさんのヒット曲「気楽に行こう」や「キャンプだホイ!」などを一緒に歌いました

同じく歌手である奥様の和田加奈子さんとの共演では、彼女がハワイアンソングを歌い、流れるようなフラを踊り観客を魅了していました。

主催者はかつてニュージーランドに住んでいたのですが、その時にマイクさんとの出会いがあったようです。

宿泊施設はアルペンブリックホテル

今回宿泊したのは、このイベントのオフィシャルホテルでスポンサーでもあるアルペンブリックホテル」です。私の部屋はキャパ4人の和洋室(シングルベッド2台と畳に布団)でした。

Photo:アルペンブリックリゾートHP

部屋からの見晴らしはとても良く、野尻湖の輝く湖面が見えました。部屋もリノベーションされており、快適に過ごすことができました。

こちらの特徴は何と言っても、隣接施設としてクラフトビールの醸造所兼レストランがあるところです。初日の夜にはここで食事会(ビュッフェスタイル)とゲーム大会、ミニラリーのビデオ上映、地元ジャズバンド「エバーグリーン」によるコンサートなど盛り沢山でした。

ここのクラフトビール醸造所は1997年(!)にオープンし、欧州の老舗から醸造マイスターを雇い(確かドイツだった)、ビール造りや建物の内装デザインに徹底的に拘っていました(当時は木をふんだんに使った内装でしたが、今は合理的にリフォーム)。

Photo:アルペンブリックリゾートHP

30年近く前にこの巨大なクラフトビールレストランを建設した、地元の投資家の先見性に敬服するばかりです。スキーブームが去った後も、経営が続いているというのも素晴らしいことです。

ビールの種類は、私の好きなIPA、ヴァイツェンなど6種類、お得な全種飲み比べセットなどもあります。パーティーのビュッフェは数々の料理が並び、どれもとても美味しかったです。

部屋から醸造所を眺める景色・時間帯により左奥に野尻湖が見える

ウェブサイト:https://alpenblick-resort.com/

この不思議なミーティングの魅力はどこから?

私は設営や駐車場周りのお手伝いをしながら、このイベントの人気の理由をずっと考えていました。これまで経験したイベントとの違いは何かと。責任のないボランティアなので、気が楽ということもありますが、これだけ大規模のイベントにもかかわらず、会場にピリピリした空気がゼロというのが一番の特徴です。

お世辞抜きに、お客さん、クルマのオーナーさん、設営業者、出店者、スタッフの多くに、「来年もまたここに来たい」と思わせるイベントなんです。結局は主催者の情熱と、過剰なまでのサービス精神がその理由であるとの結論に達しました。彼らのためなら協力をしてみよう、「一緒にいると何か面白いことがある」考える人が集まってくるんだと思います。

簡単に言えば、お金儲けのためにやっているのではない、ということなんだと思います。そして、参加者もスタッフもそのコンセプトに賛同している。そんなキレイ事が通じるわけがない、と思う人も多いでしょうが、それが現実に行われているのがこのイベントなんです。

物事を損得で考えがちな自分が小さく見えた、そんな貴重な経験ができました。来年の開催時期はまだ未定ですが、早くも「またあの場所でみんなに会えたらいいな」と考えています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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