花粉症対策でお悩みのあなたへ

鼻をかむ男性 食事と健康

15年ほど前まで重度の花粉症に苦しんでいました。くしゃみ、鼻水は当たり前、鼻が詰まり眠れず点鼻薬は必需品でした。ビールは毎晩好きなだけ、オフィスでは2ℓのペットボトルで存分に水分補給の生活をしていました。当時日本橋に勤務しており、偶然立ち寄った漢方薬局兼化粧品店で光明の光が見えた経験をお話します。そちらには中医学の医師(中国人)がいらして、それが私の東洋医学との出会いでした。

舌診(ぜっしん)でわかった症状

先ずは花粉症で困っていることと具体的な症状を告げたところ、「夜にビールを飲んでいますか?」と聞かれ「冷たいものを半年控えれば治りますよ」とのこと。要は冷たい飲み物で胃の働きが悪くなり、更に胃の中に水分が停滞しているとの診断でした。人生初の舌診を受けて初めて舌が体調を表すということを知りました。私の場合、舌の側面に歯形(歯痕)がついており一目瞭然でした。舌が水分過多で白く膨れていて、血液や水分代謝に異常ありのサインがでていました。東洋医学ではこれを「胃内停水」や「水毒」と呼んでいます。

水分の摂り方を変えてみる

先生曰く、「日本は海に囲まれているので、空気中にも水分が多く含まれている。日本人の死因に胃がんが多い(2010年は肺がん、胃がんがトップ2)のは水分の摂り過ぎ」と。当時はメディアの発する「水分を沢山取りましょう」とか「欧米のモデルは1日に2ℓの水を飲んでいる」などを常識と考えていましたが、まさに目から鱗でした。そして「もしビールを飲むなら、常温で飲みなさい」と教えてくれました。漢方薬の効果も勿論ありますが、ビールを常温で飲むようにしたところ、翌シーズンには花粉症の症状はなくなりました

グラスビール

因みに気温は季節により変化しますが、夏でも冬でもビールは常温で飲みます。ひとつ発見したことは、本物のビールはぬるくても美味しいですが、リキュールで作った第三のビール類はお勧めできません。

バランスに気を付けた食生活の始まり

その後も冷たい物(冷たいビールや氷の入った飲料)はなくべく避け、大量の水分を一度に摂らないよう気を付けています。処方していただいた漢方薬を服用しつつ、東洋医学的や陰陽五行の考えに興味を持つようになります。世の中の物体・物質はすべてバランスのもとに成り立っており、人も身心のバランスが崩れると問題が起きるという考えはシンプルで分かりやすいです。

石原結實先生の書籍「水分のとりすぎは今すぐやめなさい」も大変有益であり、体内の「水たまり」が万病のもとであるとのご指摘に納得しました。水分の摂り方や食生活の改善を含め、健康について石原先生の考え方やご経験から学ぶことは沢山あります。

タイトルとURLをコピーしました