最近、野菜の価格高騰が続いていますね。1年前に200円以下で買えたキャベツが900円に上昇するなど、庶民の味方だった野菜が高嶺の花と化しています。異常気象や人手不足の影響が背景にあるそうですが、色々と探ってみたいと思います
野菜価格の高騰の主要因
物の価格は需要と供給のバランスによって決まり、野菜も同じです。特に以下の要因が価格に影響を与えると言われています。
- 気候変動の影響
台風や豪雨、猛暑などの異常気象の頻発による、野菜の収穫量が不安定化 - 生産者の減少と人手不足
高齢化による農家の減少、農業従事者の不足(近所の畑ではかつて80歳超と思しき高齢者チームが収穫をしていましたが、ご多分に漏れず後継者らしき若手は見たことがありません。) - 流通コストの上昇
円安やウクライナ戦争による、燃料費の高騰や輸送コストの増加
過去5年、野菜の生産量は安定的に推移している
農林水産省の統計データによると、キャベツ、人参、大根、玉葱の過去5年間(2020年から2024年)の生産量推移は以下の通りで安定していますね。なので生産量は価格転嫁の主因ではないようです。*単位はトン(t)
年度 | キャベツ | 人参 | 大根 | 玉葱 |
2020年 | 1,300,000 | 500,000 | 1,200,000 | 1,100,000 |
2021年 | 1,350,000 | 510,000 | 1,250,000 | 1,150,000 |
2022年 | 1,320,000 | 495,000 | 1,230,000 | 1,120,000 |
2023年 | 1,340,000 | 505,000 | 1,240,000 | 1,130,000 |
2024年 | 1,310,000 | 500,000 | 1,220,000 | 1,110,000 |
Source: 農林水産省公式ウェブサイト、政府統計ポータルサイト「e-Stat」
深刻化する農業の担い手不足
収穫を放棄するほど野菜が余っているのに価格が上昇するということは、当然と言えばそうなのですが人手不足が主要因なのでしょう。重労働の上儲からないのでは、若手の参入が進むはずありません。
農業従事者数の減少
- 2020年の基幹的農業従事者数は約136.3万人(2015年比22%減)。
- 高齢化や後継者不足が主な要因。
農業経営体の減少
- 2020年の農業経営体数は約107万戸(個人経営体103万戸)。
- 5年間で約30万戸、10年間で約60万戸が減少。
- 収益性低下や経営コスト増が影響。

一か月後の同地区のキャベツ畑の様子です。やはり未収穫のまま放置されていました。

国の施策は当てにならないので、食料品の確保は価格転嫁というかたちで消費者が支えていくしかないのでしょう。人件費や輸送費を考えると、そもそも100円ちょっとで買えるほうがおかしいですよね。
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