人口減少が続く我が国ですが、国内市場は益々レッドオーシャン化が進み、企業の海外進出は待ったなしの状況です。
しかし肝心のグローバル人材の育成には問題があるようです。様々な理由がありますが、最終的には国全体の危機感の欠如が主な要因ではないかと思います。
低迷する日本人の英語力‐世界で92位!
2024年11月に世界で語学学校を展開する「EFエデュケーション・ファースト」が発表した「英語能力指数」において、日本は過去最低の92位に下落したとのことです。
グローバル化の時代と言われて久しいですが、残念ながら世界の国際化の流れに逆行する形となりました。
このテストは英語圏以外の国と地域を対象に実施、昨年は116か国が参加し、トップ3はオランダ、ノルウェー、シンガポールの順で、アジア勢では韓国が50位、インド69位、中国91位でした。結果は「非常に高い英語能力」から「非常に低い英語能力」の5段階に分類され、日本は下から2番目の「低い英語能力」の最下位でした。
なぜ英語力が伸びないのか?
日本人が英語を苦手とする原因についてこれまで色々と考えてきましたが、ここに持論を共有したいと思います。
英語に触れる機会が少ない
日本のメディアは親切なので、英語のニュース、映画・ドラマは、必ず吹き替版を放映してくれます。フィンランド(14位)に行ったとき確信したのですが、英語のニュース番組は英語音声のまま放送されていました。
一方、欧州でもフランス(49位)やイタリア(46位)は吹き替えが主流であり、「英語に触れる機会が少ない=英語力が低い」を証明しています。

- 日本の吹き替え文化には根強いものがあり、情報番組の外国人旅行者の街頭インタビュー等においても殆どが日本語化されています。日本では意識しないと英語に触れることができない環境なのです。
- マスメディアに登場する外国人は、日本語が堪能な人だけで日本語でしか話をしません。
- 活字媒体も同じでカタカナが多用されるのですが、元となる英単語が記載されていることは殆どありません。日経新聞ですら外来語はすべてカタカナ表記なのですが、個人的には外来語はすべて元の単語を併記してはどうかと思います。
英語を使う必要もゴールもない
英語を話す機会はもっと努力せねば獲得できません。結局は何のために英語を学ぶのか?という疑問に直面し、挫折することになります。

英会話の先生は優しく接してくれますが、実践の会話とはほど遠いものがあります。やはり手段よりゴール設定が先で、外国に移住したいとか海外で仕事をするというコミットメントがないと続きません。
なので、政府が「外貨をもっと稼ぐぞ!」などの目標を掲げれば、日本の英語ランキングも上がると思います。小国のオランダは海外市場に経済成長の活路を求め、国策として英語教育に力を入れました(GDPの85%が貿易関連)。
英語力がなくても困らない
結局は国の置かれている状況なんだと思います。人口減少とは言え日本には1億人の国内市場があるわけで、わざわざ外に出る必要がないのです。
増してや祖国を捨てて移民する必要もなく、留学しても帰国すれば仕事があるのですから。海外の大学を出ても、MBAを取得しても日本で仕事する人が多いのは、
日本の居心地が良いからでしょう。私たちは、危機感がないと行動を起こせないのです。

因みに、私はアメリカ企業に勤めていますが、日本人は私ひとりなので常にノンネイティブとして辛い思いをしています。毎週最低2回の本社とのミーティングがあり、アジアのクライアントとのミーティングも英語で行います。
それでも意思疎通には満足できないので、2年前からAI英会話アプリのSpeakをやっています。いつでもどこでもスピーキングの機会を作れる、という意味ではとても便利なツールだと思います。

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