トランプ政権のDEI廃止で岐路に立つ日本・昭和からの脱皮はできるのか

風見鶏 政治・ビジネス

英語にOld Schoolという表現があります。古い・伝統的な考え方ややり方のことで、肯定的にも否定的に使われます。私はこれを「昭和的と定義していますが、トランプ政権の誕生により、日本は昭和に逆戻りの可能性があるのではと懸念しています。

アメリカから輸入されるバズワード

ここ10年ほどで、日本でもかなり昭和的なものが姿を消しました。客がコンビニの店員に土下座を強要した事件から10年、今ではカスハラという概念まで浸透しました。ハラスメントや多様性などの積極的な格差是正という考え方は、アメリカ(民主党)が積極的に推進し日本もそれを取り入れたのでした。日本は常にアメリカの新しい習慣、思想や技術などに乗っかって盲目的に推進してきたんです(溢れるカタカナ英語をみての通り)。

リベラルから保守的思想への揺り戻し

アメリカではトランプ大統領が前政権の方針を覆すべく、様々な大統領令にサインを行いWHOやパリ協定からの離脱も表明しました。更には連邦政府の多様性・公平性・包摂性DEIを違法と断じ、DEI職員の職務停止を指示しました。この動きに倣い、マクドナルド、ウォルマート、ハーレーダビッドソンなど大手はDEIの廃止を相次いで表明しています。

自力で前に進めるのか、日本のDEI

これまで女性役員の登用やLGBTQの増進など、DEIを推進してきた日本政府や企業はさぞザワついていることでしょう。まさに梯子が外された状況です。私は個人的にはDEI的思想は間違っていなかったと思っていますが、今後は日本人が正しいと思うことを推進すれば良いと思います。そして、そもそも国や企業の方針や技術革新に至るまで、アメリカの顔色を伺わなくても自分で決められる国になれば良いと思います。


AI技術開発においてはアメリカ先行、中国が追随し日本は蚊帳の外の状況です。私は技術は詳しくありませんが、アメリカや海外で戦える日本人の母数が少ないことを危惧しています。若者の思考・言語能力を育てる教育が必要と思います。

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