ロバーツ監督13度目の退場──米メディアも騒然、大谷翔平への死球は本当に故意だったのか?

審判に詰め寄るロバーツ監督 スポーツ・アート

6月17日(現地時間)、ドジャース対パドレス戦で起きた一連の死球騒動を巡り、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督がキャリア通算13回目の退場を記録しました。

中でも、パドレスのランディ・バスケス投手による大谷翔平への死球をめぐる“故意説”が、ファンと米メディアの間で論争の的になっています。

本記事では、ロバーツ監督の退場遍歴や今回の現場の反応と今後の注目ポイントを探ります。

ロバーツ監督、これまでの退場13回の歴史

あの穏やかなロバーツ監督が退場宣告されたのは驚きでしたが、退場宣告は13回目とは更に驚きです。歴史を振り返ると、彼の熱血ぶりがわかりますね。

  • 2016年(就任初年度):審判の判定に抗議し退場2回
  • 2017年:パドレス戦でグリーン監督との口論が原因で退場
  • 2021年:ジャイアンツ戦を含む3度の退場(連日の退場)
  • 2018〜2024年:各年1回ずつ退場
  • 2025年6月17日:今回の退場

因みに、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は7年半で42回、ブリュワーズのクレイグ・カンセル監督は33回に達している中、ロバーツ監督の13回は比較的少なめということです。

死球は“故意”?ファンの94%が「YES」と回答

ドジャース公式番組Dodgers Dugout Live(ポッドキャスト)が実施したアンケートでは、次の質問に対し94%が“Yes(故意)”、6%が“No”と回答しました。

この圧倒的多数の支持は、ドジャースファンなので当然の結果と思います。しかしアウェイで超人気者の翔平を狙うというのは、バスケスは相当な悪人か勇気のあるヤツなんだと思いました。

翔平の凄いところは、当てられた後も、出塁後も笑顔を見せていたところですね。周囲はヒートアップしていましたが、彼はデッドボールすら楽しんでいたようでした。

ロバーツ監督は「完全に故意だ」──米メディアも断定的報道

米メディア各社もこの死球について「故意だった」との見方で一致しています。

  • New York Postは、退場後のロバーツ監督のコメントを引用、“絶対にあれはミスではない。完全に故意だと感じた”と報道
  • ロイターやESPNも”審判が両軍へ警告を出し、ロバーツ監督が審判と激しく衝突”と報じています

バスケス投手本人は「内角への速球を狙いにいったがミスだった」と故意を否定。一方、ロバーツ監督は「右投げ投手があれだけ大きく外して当てるのは考えられない」として完全否認しています(MLB.com)。

監督と審判とのせめぎ合い

試合経過を振り返ると、ドジャースは3回裏にタティスJr.に死球を与えました。その後、同回表に翔平が腿に死球を受け、そして審判が両軍に警告、という流れです。

これに対しロバーツ監督は、「両チームへの警告は正当ではないと感じた」と語りました。審判団に激しく詰め寄った理由は、「なぜ警告が出たのか、その理由を聞きたかった」とのことです。

「その後、退場となった理由も納得できなかった」こと、「その後パドレスのシルト監督が審判から説明を受け、試合に残っていたのは一貫性に欠ける」と説明しています。(Dodgers Nation

今後の注目ポイント:MLBの対応と両軍関係の行方

  1. MLBによる制裁の可能性
    過去には故意死球で選手や監督に出場停止・罰金が科された事例もあるため、今回も調査と何らかの措置が予想されます。
  2. 審判への信頼&一貫性の課題
    ロバーツ監督が「説明が欲しかった」と語るように、これを契機に審判の判定に対する透明性や信頼性への議論が深まる可能性。
  3. 再戦への余波
    この後、同カードでシリーズ再戦が控えており、選手・監督レベルでの感情的な応酬が続く公算大。プレーオフまで向かう場合は、過熱した対立が更なる波紋を呼ぶ可能性もあり。

まとめ—故意死球論争は終わらない

  • ロバーツ監督の13回目の退場は、彼自身のプライドと選手擁護の姿勢の象徴的事件だった。
  • 大谷への死球“故意説”は、ファンの94%が支持し、米メディアも一斉に断定的措辞で報じる構図に。
  • 今後、MLBの調査・制裁審判の対応改善、そしてシリーズ戦・プレーオフの展開が、ファンにとって気になる注目ポイントとなる。

引き続き、本騒動から目が離せない展開が続きそうです。今後の処分や再戦時の展開にも注目していきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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