遅ればせながらNetflixでイカゲームのシーズン1を見終えました。賛否はありますが、衝撃的であるとともに非常によくできた作品です。韓国映画や小説にはよく脱北者が登場しますが、イカゲームでもパク・ギュヨンという脱北者の設定でチョン・ホヨンが好演をしていたのが印象的でした。極貧生活を強いられ、家族を助けたいとの思いでゲームに参加するという役柄です。
脱北者問題は、長年にわたり国際社会の関心を集めてきましたが、この機会にかねてからの疑問を探ってみたいと思います。
減少傾向にある脱北者の数
韓国統一部の統計によると、2024年3月時点で韓国に入国した脱北者の累計は約34,000人とのことです。2020年以降その数は大幅に減少し、2024年上半期はわずか105人でした。2010年代には年間1,000人以上でしたので、監視体制の厳格化が背景にあるといえます。

リスクを負ってでも脱北者する理由
脱北者は韓国で言葉や文化の違い、経済的な困難に直面し、社会から孤立するケースも多いとのことです。それでも脱北を選ぶ理由には、北の経済的困窮と食料難、政治的迫害や言論弾圧、人権侵害や抑圧的生活などがあります。ロシア・ウクライナ戦争に約1万人が派兵されたのも記憶に新しい悲劇です。
ネットは禁止、どう情報にアクセスするのか?
北朝鮮政府の厳しい情報規制をかいくぐり、多くの人々が韓国や外の世界の情報を得ているそうです。
- 密輸されたUSBやSDカードの動画・音楽
中国経由で密輸された韓国のドラマ、映画、K-POPの映像がUSBメモリやSDカードで流通しており、特に若者の間で人気。北朝鮮の公式メディアが伝える韓国像と実際の韓国の違いを知る。 - 韓国のラジオ放送
北朝鮮向けに情報を発信する韓国のラジオ局(RFAやKBS韓国放送公社の北朝鮮向け短波や中波放送)を一部の国民が密かに聞いている。 - 携帯電話やSNS(中国経由)
国民は基本的にインターネットは使えないが、国境付近で中国の通信ネットワークに接続し、韓国にいる脱北者の家族と連絡を取る。 - 脱北者からの情報伝達
韓国の脱北者が北朝鮮に残る家族に情報を伝える。ブローカーを通じて手紙やメッセージを送ったり、中国経由で電話をかけ交信する。
北朝鮮国内では一般市民がインターネットにアクセスすることはできません。ネットの利用は政府高官や特定の研究者など、ごく限られた人々に厳しく制限されています。一般市民は、国内専用のイントラネットの「光明網(クァンミョン)」にアクセスしています。このネットワークは、政府が管理する国内のウェブサイトやメールなどを提供していますが、外部の情報には接続できないとのことです。

北朝鮮についてはわからないことが多く、個人として協力できることは殆どないと思います。韓国人にとっても身近で遠い問題なのかもしれません。でも他人事と片付けることはできない歯がゆさを感じます。
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