映画やドラマを見ていると銃撃シーンが多いと感じます。アメリカは銃社会なので自然に思えます(⁉)が、日本の場合かなり非現実的に見えます。実際の警察は街で銃撃戦なんてしないし、1発でも撃とうものならマスコミが大騒ぎするでしょう。
徴兵制のある韓国の場合、日本とどう違うのでしょうか。探ってみたいと思います。
韓国は銃犯罪の少ない国
日本の銃犯罪は年間約10件、死者は数人(2020年4人、2021年1人)と極めて少ないです。因みにアメリカは、2024年に約4万人が銃の事故で死亡しています(Gun Vaiolence Archive)。

韓国も日本と同じで銃犯罪が少ない国とされています(データなし)。なので銃が大量に使われるイカゲームを見ていると違和感を覚えます。銃の入手は困難でも徴兵制があるので、「銃の扱いに慣れている国民の数は多いのでは」と思い調べてみました。
韓国の徴兵制について
韓国の徴兵制は、満18歳以上の男子に対して義務付けられている制度で、国家安全保障のために実施されています。朝鮮戦争後の1950年代から本格的に制度化され、現在も継続しています。
通常、大学在学中に入隊を延期でき、満28歳までに入隊が必要です。兵役期間は、陸軍・海兵隊:18か月、海軍:20か月、空軍:22か月です。
代替服務制度もあり、社会服務要員や芸術・体育要員としての勤務が認められる場合もあります。兵役忌避は厳しく罰せられ、社会的な批判も強いのが特徴です。

銃のトレーニングを受けた人の数が多い韓国
韓国の軍事訓練を受けた人の数は、日本より圧倒的に多いようです。人口約5100万人なので、日本の約3倍の現役兵力があるんですね。(資料:2023年韓国国防白書、2023年防衛白書)
- 現役軍人:約36.5万人(日本の自衛隊は24万7千人)
- 予備役:約310万人以上(除隊後8年間、その後40歳まで民防衛の義務)

予備役を含めると、日本より圧倒的に銃の訓練を受けた人が多いことがわかりました。もしかすると俳優さんも実弾射撃の経験がある分、演技にも違いがでるのかもしれません。
銃器や実弾を撃つ経験のあるなしで、その後の人生は変わると思います。シンガポール人の友人は、徴兵の経験は問題解決能力や判断力という点で、非常に有意義であったと話しています。
昨年、BTS(防弾少年団)のメンバーのJINさんも兵役義務を終え、話題となりました。北朝鮮との休戦状態が続く韓国ならではの国民の義務について改めて考えさせられました。
アジアで徴兵制のある国は、韓国、北朝鮮、ベトナム、タイ、シンガポール、ミャンマーなど比較的多いですね。シンガポールに住む友人(日本人)は、日本国籍を取るために日本で出産すると言っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。